くせ毛や天パの原因には、先天的なものと後天的なものがあります。
原因によって困りごとや対策が変わってくるので、自分がどんなくせ毛であるかを知るのはとっても大切。
また、改善方法や直し方は、毎日のちょっとしたことを見直すだけ。
すぐにできるものばかりなので、くせ毛や天パをもっと落ち着かせたい!という方は、ぜひ読んでください。
くせ毛・天パの原因とは
くせ毛・天パの原因には大きくわけて2つの原因があります。
- 先天的なくせ毛
- 後天的なくせ毛
それぞれ、詳しく説明しますね。
先天的なくせ毛
先天的なくせ毛は、遺伝によるくせ毛です。親からの遺伝だけでなく、隔世遺伝をすることも。
毛根や毛穴の形がゆがんでいるために、髪にクセが出てしまいます。
くせ毛の種類は4つ。
- 波状毛(はじょうもう)
- 捻転毛(ねんてんもう)
- 連珠毛(れんじゅもう)
- 縮毛(しゅくもう)
複数の種類が混ざっていることもありますよ。
私の場合、波状毛と捻転毛が混ざったくせ毛です。
それぞれに特徴があり、気をつけた方がいいことも少しずつ違います。
まずは、ご自身がどんな髪質なのか確認してみましょう。
波状毛(はじょうもう)
一定の間隔て波打っているようにうねりがあるのが、波状毛です。
日本人では1番多いくせ毛で、くせを活かした髪型にも挑戦しやすい髪質。
湿気が多い日は膨らみやすいのも特徴です。
捻転毛(ねんてんもう)
紐や縄のように、ねじれながら生えてくる髪が、捻転毛です。
一本一本を触ると、ざらざらした感触があります。
くせが弱いと一見ストレートに見えますが、強いとカールした立体的な形状になります。
髪が細くて柔らかい人に多く、ごわつきが出やすいです。
連珠毛(れんじゅもう)
細くなったり太くなったり、数珠がつながったような形が連珠毛です。
一本一本を触ると、ボコボコした感触があります。
連珠毛は一見ストレートに見えるのですが、細い部分が切れやすく、切れ毛が多く出てしまう髪質です。
そのために、縮毛矯正の施術が難しいと言われています。
ツヤが出にくいのも特徴です。
縮毛(しゅくもう)
縮毛はその名のとおり、縮れのある髪の毛のことを言います。
パサつきを感じやすく、傷みやすいです。
硬い髪質で毛髪同士がなじみにくく、ボリュームが出やすい髪質です。
水分をはじきやすいのも、特徴の1つです。
後天的なくせ毛
くせ毛は遺伝的要素が強いですが、後天的な要素でクセが出てしまうこともあります。
考えられる原因は次の5つ。
- 毛穴のつまり
- ホルモンバランスの変化
- 加齢
- ストレスや不規則な生活
- ダメージ
それぞれ、詳しく説明します。
毛穴のつまり
毛穴がつまっていることで、髪がまっすぐに生えてこれず、くせ毛になってしまうことがあります。
くせ毛が詰まってしまう理由は次の2つ。
- シャンプーのとき、皮脂や汚れを十分に洗い流せていない
- シャンプーの洗浄力が強すぎるために、頭皮に必要な脂分も除去され、それを補うために毛穴が詰まってしまう
自分に合った成分のシャンプーを使ったり、入念にすすぎを行うことが大事だと分かりますね。
ホルモンバランスの変化
ホルモンバランスが変化すると、髪にクセが出始めることがあります。
体の成長期や、女性の場合だと妊娠・出産をきっかけに髪質が変わることがあるのです。
加齢
加齢によってもクセの出方は変わってきます。
加齢は髪に次のような影響を与えるのです。
- 水分の保持が難しくなる
- 水分量が下がることでキューティクルが剥がれてしまう
- 髪内部の水分が流失する
- 乾燥し、うねる
また、加齢すると頭皮にもハリがなくなってしまいます。
すると、毛穴が毛根がゆがんでしまい、髪にうねりが出てくることに。
ストレスや不規則な生活
健康に悪影響であることは、髪にとっても悪影響です。
- ストレス
- 不規則な生活
- 睡眠不足
- 栄養バランスの偏り
- 過度なダイエット
上記のようなことも、くせ毛の原因となることがあります。
ダメージ
パーマやカラーなどを繰り返して髪がダメージを受けていると、うねりが出てしまうことがあります。
傷んだ髪はタンパク質が流失して、空洞化を起こしてしまっている状態です。
空洞化している髪は水分を失いやすいため、うねりが出てしまいます。
くせ毛・天然パーマの改善方法や直し方
髪のケア方法を見直せば、くせ毛や天然パーマは改善することができます。
ここでは、次の3つについて詳しく説明します。
- シャンプーの見直し
- ドライヤーのかけ方
- 普段の生活で心がけること
シャンプーの見直し
シャンプーの成分ややり方は、ぜひ一度見直してほしいところです。
毎日のことなので、積み重なると大きく結果が違ってきますよ。
使うべきシャンプーはアミノ酸系シャンプー
くせ毛の方におすすめなのは、アミノ酸系のシャンプーです。洗浄力は保ちながらも、優しく洗い上げてくれるからです。
硫酸系の洗浄成分が使われているものだと、洗浄力が強すぎてしまうこともあるので、くせ毛さんは要注意です。
洗浄力が強いと頭皮が乾燥しやすくなり、毛穴が広がりやすくなります。
その結果、老廃物がたまりやすくなってくせ毛が悪化してしまうことも…。
シャンプーのやり方
シャンプーをするとき、泡をしっかりと泡立てていますか?
髪は濡れている状態だと、とっても摩擦に弱いです。
摩擦で傷んでしまわないよう、モコモコに泡立てて洗いましょうね。
また、シャンプーで重要なのは「すすぎ」です。
シャンプーよりも、すすぎの方が大事だという美容師さんもいるほど…!
すすぎがきちんと出来ていないと、毛穴に皮脂や汚れが残り、くせ毛の原因になる可能性があります。
すすぎは、シャンプーの2~3倍の時間をかけて行いましょう。
シャンプーに2分かかったとしたら、すすぎは4~6分の時間をかけるのが理想です。
また、お湯の温度は40℃前後が適温となっています。
ドライヤーのかけ方
くせ毛の人は、ドライヤーのかけ方がとっても大切。
ドライヤーをするときは、以下の4点に気をつけてください。
- タオルドライはしっかりと
- ドライヤーのタイミングはお風呂上がりすぐ
- オーバードライや温度に注意
- 必ず洗い流さないトリートメントをつけて
それぞれ、詳しく説明しますね。
タオルドライはしっかりと
ドライヤーも大事ですが、ドライヤー前のタオルドライもとっても大切です。
ドライヤーの熱を当てることは、髪にとっては負担になるものなので、時間はなるべく短いほうがいいです。
だから、タオルドライで取れるだけの水分をしっかり取っておきましょう。
とはいえ、タオルで髪をゴシゴシと拭いてしまうのは絶対にダメです。
濡れた髪はとても摩擦に弱いので、優しく拭いてください。
ドライヤーのタイミングはお風呂上がりすぐ
ドライヤーのタイミングは、お風呂上がりすぐ!です。
濡れた髪はキューティクルが開いている状態。
早く乾かさないとキューティクルが開きっぱなしになってしまって、傷みの原因になります。
また、空気中の水分を吸ってしまうので、広がりやすい髪になってしまいます。
だから、ドライヤーはお風呂上がり、なるべく早くにかけることが大切です。
オーバードライや温度に注意
ドライヤーを使ってしっかりと髪を乾かすことはとても大切ですが、乾かしすぎにならないよう注意してください。
乾かしすぎると、オーバードライといって、傷みの出やすい状態になってしまいます。
髪が傷みやすいくせ毛の人は、とくにNGです。
また、乾かす上ではドライヤーの温度にも注意。
濡れている髪は60℃を超えると傷んでしまいます。
これに対して、市販されているドライヤーの熱は100℃ほどであることがほとんど。
だから、ドライヤーを髪に近づけすぎないよう腕を伸ばしながらドライヤーをするようにしましょう。
必ず洗い流さないトリートメントをつけて
ドライヤーをする前には、必ず洗い流さないトリートメントをつけましょう。
くせ毛の人は、毛髪内の水分がアンバランスになっている状態です。
洗い流さないトリートメントで、毛髪内の水分をなるべく均一にしましょう。
普段の生活で心がけること
くせ毛の改善では、普段の生活で心がけると良いこともたくさんあります。
以下の4点についてお話しますね。
- 規則正しい生活、食生活
- ブラッシングの習慣を
- 頭皮マッサージをする習慣をつける
- ヘアアイロンのしすぎに注意
規則正しい生活、食生活
爪や肌と同じように、髪の毛が健康であるためには、規則正しい生活や食生活が大切です。
睡眠時間が足りているか、適度な運動ができているかを見直してみてくださいね。
食事の面で言うと、やっぱりバランスよく栄養が取れていることが大切。
髪の毛のためには、イソフラボンを含む、大豆製品(豆腐、納豆など)などの摂取を心がけてください。
また、摂取したタンパク質を髪に変える働きをするのが亜鉛です。
亜鉛を多く含む食材には、牡蠣、レバー、切り干し大根などがあります。
ブラッシングの習慣を
以外に見落としがちなのが、ブラッシング。
ブラッシングは、皮脂を毛先までいきわたらせてくれるので、パサつきの改善が期待できます。
気が付いたときにブラッシングをする習慣をつけましょう。
頭皮マッサージをする習慣をつける
切れ毛やうねりを落ち着かせるためには、健康な髪を生やすことが大切。
そして健康な髪を生やすためには、頭皮を軟らかくして血流のいい状態にしておきたいものです。
頭皮マッサージの方法は、動画サイトにもたくさんあがっているので、自分に合うものをみつければOK。
- シャンプー中に
- テレビを見ているときに
- メイク前に
などなど、頭皮マッサージを習慣づけられるようにするといいですね。
ヘアアイロンのしすぎに注意
くせ毛の人が手放せないものといえば、ヘアアイロンじゃないでしょうか?
だけど、ヘアアイロンを毎日するのは髪にとってはかなりのダメージです。
ヘアアイロンを毎日するくらいなら、縮毛矯正をした方が傷みが少ないと言われるほど。
だから私は、ヘアアイロンではなくてヒートブラシをおすすめします。
くせを少し落ち着かせたい、という程度の日なら、ヒートブラシで十分に納まりがよくなりますよ。
アイロンのように髪を挟むわけではないので、傷みも少なくてすみます。
私が使いやすくて気に入っているのは、Agetsuya
- ちょうど良いサイズで使いやすい
- お泊りのときにも持ち運びが楽
- 温度設定が細かい
- 高級感のあるデザイン
という点が気に入っています◎
くせ毛や天パを根本的に治す方法はない!
くせ毛・天パの原因や改善方法をお伝えしてきましたが…。
先天的なくせ毛や天パを根本的に治す方法はないのかな?というのも気になるところですよね。
残念ながら、くせ毛・天パを根本的に治す方法はありません。
悲しい・・・
髪質というのは、遺伝レベルで決まっていて、肌の色や骨格などと一緒で生まれもったものです。
ですが、毎日手をかけていれば、必ず少しずつ状態は良くなってきます。
正しいお手入れをして、くせ毛・天パと仲良くなりましょうね。
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